「創るよろこび」が未来を造る~歳末に寄せて

2021年12月31日金曜日

t f B! P L
さぁ冬だ、ミシンの季節がやってきた! Wow!

こちらが私の愛機、MF-202ex(ブランドはSINGER、実際の製造はアックスヤマザキ
メルカリで、格安getしました。

シンプルで使いやすいです
(※現在は製造していません)

そして! 出来ましたよ、初めてのリュックサック。 けっこう頑張った。

近所の八百屋さんが、撮ってくれました

裏地もカワイイでしょ♪
(見せびらかしてます)

ファスナーの処理とか、バイアステープ(ふちどり)の縫いつけとか、初めての作業が多くて手間取りましたね…。

けれど、完成したら苦労もふっとぶ! これぞ創作の喜び(悦び、歓び)。やったね!

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なぜ急に、ミシンを動かすようになったのか。それは…。

以前の記事でも紹介した、インド出身の思想家、サティシュ・クマール氏の影響が大きいです。

「私はすべての人に、
アーティストとして生きてもらいたい」

現代人は「消費者」であることに慣れすぎて、「手を動かして、生活に必要なものを創る」という行為から、遠ざかってしまっていないか…? 

最近の著作においても、彼(サティシュ・クマール)はこのように書いています。

「手は偉大なる贈りもの。この手で私たちは料理し、庭仕事をし、書く。手は変化を作り出す道具。手を使うということに、私たちは敬意を払うべきだ。しかし今の世の中にはなぜか、手を使って働くのは教育程度の低い人たちのすることだといった先入観がある。コンピュータのプログラムを作ったりする知的な仕事ができない人の仕事だ、と。」

「アーティストは雇用や職業を求めない。求めるのは『よき生きかた』。その結果、地球に負荷をかけない、軽快な生きかたになる。アーティストたちによって作られる社会では、経済の目的は、少数の欲張りな人たちの欲望を満たすことではなく、すべての市民が真に必要なものを供給するようになるだろう。ガンディーが言ったように『この世は、万人の欲望を満たすには十分だが、だれの貪欲も満たすことはできない』。」


この著書において彼は、「自分で創る、手で創る」という行為(特に日々の食べものや衣類。そこには畑仕事も含まれる)、そこに喜びを見いだすことが、協調的で地球環境を破壊しない「これからの、望ましい生き方」であることを、切々と訴えています。

(Elegant Simplicity - 簡素に美しく生きる、ということ)

最新刊『エレガント・シンプリシティ』(NHK出版)
(2021/11/30発行)
めっちゃオススメです!!


さて先日、オンラインで著者(サティシュ・クマール)の肉声を聴く機会がありました。

『エレガント・シンプリシティ』日本版刊行記念トーク(21/12/18)
主催:ナマケモノ倶楽部 (詳細は → https://satish1218.peatix.com/


その場には(zoom上で)200人近い人が参加。質問タイムになり、ある1人の女性がクマール氏にこのように問いました。
(※ちょっと記憶がおぼろげですが、こんな感じ)

「私の職業は歌手(singer)です。きょうお話を伺いながら、芸術に生きることの大切さを再確認しました。本当にありがとうございます(感涙)。これからも心をこめて、歌い続けます。その上で質問です。今以上に、私にできることがあるとすれば、それはどんなことでしょうか。」

以下、クマール氏の答え。
「歌をうたってたくさんの人に聴いてもらうこと、本当に素晴らしいお仕事です。でも、それだけでは足りない。なぜなら、聴く人が『受動的な立場』、いわば消費者(consumer)にとどまるからです。『みずから歌うよろこび』『アーティストの喜び』を、ぜひ多くの人に伝えてほしい。歌を通してアーティストを増やす活動、そういったことにも眼を向けてほしいと思います。」

サティシュ・クマール氏が英国デボン州に創設した

シューマッハー・カレッジの紹介ビデオ(1分20秒)

(この内容なら、私にも聴き取れます…。)

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ミシンを使って、日用品を創ること。

とてもささやかな一歩ですけれど(しかもハギレを使うのではなく、新品の生地を使っていますが)、こんな小さなことでも、自分の中に変化は起こっています。

具体的には…
  • 買ってきたものとは異なる愛着感が湧く
  • 多少こわれても、直して使おうという意志
  • (糸をほどけば)他の用途に転用できるというエコ感覚
  • 衣類の作られ方+素材への感度が上がる(※化学繊維ではなく、なるべく綿と麻を使いたい)
まだまだ他にも、変化はありそう。
「みずからの手で創りだす」ということへの意識を、来年はもっと高めていく所存です。

それは(具体的な「モノづくり」だけではなく)、抽象的な言い方になりますが
「私という存在を通じて、実現されたがっている未来とは、いったい何なのか?」

それはきっと、「近代」の次に来るもの。
新しい社会システムの創造。
人と人、人と自然との「つながりの再生」に貢献する生き方を。

こういうことかもしれません。
榎本英剛さん(ヒデさん)による
「僕」→「まち」→「世界」
https://ttfujino.net/book/book-detail/

実際に手を動かし・仲間を募りながら、少しずつ形にしていく1年に。
そんな決意を、年末に書き残しておこうと思います。

それでは皆さま、
また令和4年にお会いしましょう。

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ちなみに…
今年も12/29に「大振り返り大会」をしましたが、その中身はナイショ。
お会いした人には、お話しします…って、別に聞きたくないか(^^;)

今年、ご参加の皆さんです
(去年の記事は→こちら

はい、コーゾーでした。今年も皆さん、本当にありがとう。
またね、Adieu !

自己紹介

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目指す人物像は「小国士朗」と「ソクラテス」

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