日曜日のお昼まえ。
台風情報を知るためNHKラジオをつけたら、たまたま(巷で話題の)「子ども科学電話相談」をやっていました。
いやー、ほんとに良い番組です。
(くわしくは、こちらを) |
たとえ「ぼんやりした質問」であっても、担当の先生が優しく「●●くんは、なぜ、それが不思議だと思ったの?」と、背景をきちんと汲み取ろうとする姿勢に感服いたしました。
たとえば今日(9月18日放送分)の11時台、最後の質問:
「重力って、どこまで効き目があるのですか?」
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=2039_00
※終了11分前のところからお聴きください。(11月13日まで聴けるそうです)
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で、ふと思ったのです。
「かつての自分は、どんな疑問を持っていただろう?」
「どんな『問い』が、私の頭から離れなかっただろう?」
私は高校2年生で「日本語の不思議」に目覚めるのですが、そのときの「問い」はこういうものでした。
「同じ日本語を使っている者同士で、コミュニケーションの齟齬(そご)がしょっちゅう起こるのは、なぜだろう?」
⬇過去を思い出して書き殴ったメモ
当時の私には、それなりに切実だった「問い」 |
最初の「問い」は、こう変換すべきでした |
「情報環境」が人を作る、これは間違いない |
で、私はなぜか言語学専攻・日本語専門コースに進むのですが(※のちに中退→法学部に再入学)、いまこの「問い」を抱く人が目の前にいたら、
「それは言語学というより、社会学の領域じゃない? コミュニケーション論か、メディア論でしょ。」
と言ってあげたいですね。
当時の私は、コミュニケーション論もメディア論も、「言語学」の範疇(はんちゅう)に入ると思い込んでいたのです。当たらずといえども遠からず…。
(いや、実際にはこの逆で「遠からず、されど当たらず」。)
ま、高校生の視野なんて、そんなもんです。 当時はインターネットも無かったし(!)
でもそのあと、就職先としてメディア業界ど真ん中に入ったところを見ると、
(いろいろと、おかしな選択をしながらも)課題意識そのものはずっと捨てずにいたのだなと、ひとり感慨にふけっておりました。
今はもうメディア業界を離れていますが、「十分やり切った」という実感とともに。
おっと、そういえば、台風情報をちゃんと聞いてないぞ…。
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現在の自分なら、どんな「問い」を立てるでしょう?
おそらく、「問い」の形式じたいが変わるのだろうな。
科学相談室に寄せられた「問い」も、かつて私が10代後半で抱いた「問い」も、
どちらも英語でいえば”Why~?”で始まる文になります。
「なぜ(Why)、●●は■■なのだろう?」
(例:虫が食べる葉っぱと、食べない葉っぱがあるのは、なぜだろう?)
でも、いまの私は違います。
まず、何らかの社会課題を思い浮かべて、
「どうしたら(How can I~)、●●を■■できるか?」
という問いのスタイルになるはずです。
例)どうしたら、ポリオという病気を地球上から根絶できるか?
(ジョナス・ソーク、すごいお医者さんですよね…。)
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「WHY型」から「HOW型へ」。これは、私も強い影響を受けた「World Shift」の考え方に通じます。
上段に(望ましくない)現状を書き 下段に(望ましい)未来像を書く そして「私が、変革にコミットする」という宣言を |
まだ起こっていない未来像(下段)を現実化するため、自分にはどんな貢献ができるのか?
いま現在、私の心を捉えて離さない「How can I ~?」について、今日ここでは述べませんが(また今度ね)、
「みずから立てた『問い』の歴史」を振り返ると、自分自身の「変化の軌跡」がわかっておもしろい、というのが本日の気づきでした。
そんでもって、
あなた自身の「HOW型の問い(How can I ~?)」は、どんなものでしょうか。
次に会ったときに聴くので、用意しといてね!
それでは、また。
コーゾー
【付記①】
いまのあなたにとって、しっくりくる「HOW型の問い」が浮かんだら…。
「なぜそれが、いまの自分には切実なのだろう?」という点を掘り下げるため、
改めて「WHY型の問い」を立てるのも、意味あることと思います。
くわしくは→【こちら】
【付記②】
まったくの奇遇ですが、成毛眞さん(HONZ代表、元マイクロソフト日本法人社長)が本日、「若い頃の情報環境が、人格形成に及ぼす影響」について投稿しておられました。
全文は→【こちら】
完全に同意、というわけではありませんが(※)、見立ての方向性は一致していると感じました。
※たとえば、オンラインゲームや海外映画の影響を過小評価している点。まぁ、この分野の研究・統計はたぶん無いから、考慮のしようがない気もしつつ。
Z世代の若者(現在の10代~20代前半)が、社会の中核を担うころが楽しみ、という点も一致しています。
彼/彼女らの、足を引っ張らないようにしなくっちゃね!
コーゾー
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