1970年代生まれの私にとって、21世紀に入っただけでも「ずいぶんと時間が経ったものだなあ」と感じたものですが、そこからさらに15年。
今年を「次の15年に向けた将来展望を形にしていく第一歩の年」と位置づけ、頑張っていこうと思います。
「何をやるのか」より「何のためにやるのか」
平成25年(2013)の初春、「ビビビッと電流が身体を走るような」体験とともに、強烈かつ明瞭にイメージできた新規事業。具体的にどんなプロセスで作り上げるのか、それを継続していくことでどんな資産が生み出されるのか… という点については、どんどん鮮明になってきている気がします。
私からの「ねぇねぇ、聞いて~」という(迷惑な?)話に付き合ってくださった皆様、本当にありがとうございます。
(図解すると、めちゃくちゃシンプルですが)
しかしながら、思うように理解の輪が広がらなかった(出資金の募集もメンバー募集も、うまくいかなかった)状況を省みますと、
昨年までの私には「その事業は、何のためにやるのか」を強く打ち出すことが不足していたのではないかと分析しています。
これから手がける事業は
「海外から(当初は台湾から)京都にお越しになるお客様のため、情報サービスを提供して対価をいただく事業」
…なのですが、これは物事の一面でしかなく、より重要なポイントは
「地域における循環型経済を実現するため、我々は地域の資源(ヒト・モノ・コト・お金)を”志”のもとに結集し、新しい事業を継続的に生み出す主体として、地域の経済発展に資する」
といった、長期的視野に立った「事業の目的」なのだと考えています。
※持続的な経済発展を実現するための最も効果的な「入り口」が、私たちの暮らす京都市においては「訪日観光業」になると想定しています。もちろん、地域によっては「再生可能エネルギー事業」といった選択もあり得るでしょう。
【参考→岡山県真庭市の事例 http://www.city.maniwa.lg.jp/html/biomass/ 】
今の私にとっての任務(mission)は創業に向けた経営資源を集めることですが、その際には相手の方に
「この事業に参加or支援することで、どのような成果(=いいこと)が生まれるのか?」
というイメージを、より鮮明な形でお伝えしなければならないと考えています。
その上で、相手の方ご自身が
「なるほど、それは私にとっても嬉しい成果だ!」
ということになれば、積極的にご参加いただくことも出来るでしょう。
普通の事業であれば「これだけ稼ぐつもりなので、支援していただいたあなたにも、将来これだけの見返りが期待できますよ」ということをアピールしていくのでしょうが(もちろん、それはそれで重要なことです)、
今回のような「営利事業としてスタートするものの、ひたすら公益を追求していく事業」の場合には、より一層
「この事業を通じて実現したい、地域の未来像」
を広く共有することが必要だと考えています。
※ここで言う地域とは「京都市(およびその周辺地域)」ということになります。事業を行うにあたり、もう「日本」という単位で物事を考えることはいたしません。
昨年までも「一緒に事業を立ち上げる仲間さがし」は意識していたつもりですが、まだまだ「気持ち」が足りなかったと反省しています。
ただ、これはもう「ご縁」としか言いようがないですので、たくさんの人に直(じか)にお会いしていくしかありません。
その際には「私(コーゾー)は、こうした事業を京都で作りたいと思っている」ということをアピールすることも大事ですが、まずは相手の方が内面にお持ちの
繰り返しになりますが、積極的にご支援いただけるかどうかの分かれ目は
「経済社会の理想像、期待する地域の将来像を共有できるかどうか」
だと考えています(これは、昨年までの反省も踏まえて)。
正直なところ、
参考図書: NHKの番組(1999年放送、BS特集)を元に書籍化された『エンデの遺言』
ですから、
「台湾にお住まいのこういった顧客ターゲットを対象に、モバイル端末を通じてこうした情報サービスを提供します! 収益化のポイントはここです!」
みたいなこと(事業そのもののアピール)は少々脇に置いておいて、大づかみで良いので「実現したい未来を共有する作業」をとにかく大切にしていきたいと考えています。
もちろん、この「誰とやるのか」という問いには、「この事業の出資者(株主)としてふさわしいのは、どういった方々なのか」という問いも含みます。
今回の事業の目的は「京都市における循環型経済の一翼を担うこと」+「その成果を《京都モデル》として広く発信していくこと」ですから、出資をお願いする相手先として適切なのは
昨年まではこの部分のフォーカスがぼやけていた(単に、旧知の方々にばかり支援をお願いしていた)ので、今年は方針を変えまして、
京都市内での出資者募集、face to faceで理解を広げる活動に絞っていきたいと考えています。
…で、さっそくアパートの大家さんに「どうですか? 新規事業に出資していただけませんか?」と話を持って行ったところ、案の定「ポカーン」とされてしまったのですが…。
これが、ごく普通の話として受け入れられるようになるまで頑張ります。
(「実際に支援をいただけるかどうか」ということよりも、私の取り組んでいる活動が「ごく普通に、かつ真剣に、京都の未来のため、新しい事業をつくろうとしているのだ」と受け取ってもらえることが大事)
「ひとりで、どれだけのことを背負えるか」
を常に要求され、それなりにクリアすることに慣れてしまいました。
(これって、極めて日本的なスタイル?)
ですから、新規にチームを作って事業を興すことは、自分にとっては想像以上にハードルの高いことだと感じています。
とはいえ、齢40にしてまったく新しいことにチャレンジできるというのは、非常にありがたいことです。
大学に通っていた頃から馴染みの深い京都市ではありますが、これからは「よそから来たお客さん」という立場ではなく、
「この町の未来を、この町に暮らす人々と一緒に創りあげていく」
…そういう立場で関われることに、今はとてもワクワクしています。
この1年間に繰り広げられるであろう「新しい出会い」「実り多い対話」への期待に胸踊らせつつ、新年のスタートを切りたいと思っています。
本年が皆様にとりましても「未来を創造するための、実り多い対話の年」となりますよう、祈念いたします。
未来につながる1年の始まりを祝して
平成27年1月4日
京都市東山区にて
コーゾー
普通の事業であれば「これだけ稼ぐつもりなので、支援していただいたあなたにも、将来これだけの見返りが期待できますよ」ということをアピールしていくのでしょうが(もちろん、それはそれで重要なことです)、
今回のような「営利事業としてスタートするものの、ひたすら公益を追求していく事業」の場合には、より一層
「この事業を通じて実現したい、地域の未来像」
を広く共有することが必要だと考えています。
※ここで言う地域とは「京都市(およびその周辺地域)」ということになります。事業を行うにあたり、もう「日本」という単位で物事を考えることはいたしません。
その上で、今年のテーマは「誰とやるのか」
今は「チーム作り」が喫緊の課題です。1人でできることなんて、たかが知れています。昨年までも「一緒に事業を立ち上げる仲間さがし」は意識していたつもりですが、まだまだ「気持ち」が足りなかったと反省しています。
ただ、これはもう「ご縁」としか言いようがないですので、たくさんの人に直(じか)にお会いしていくしかありません。
その際には「私(コーゾー)は、こうした事業を京都で作りたいと思っている」ということをアピールすることも大事ですが、まずは相手の方が内面にお持ちの
「現在のこういった点が、社会的な課題だと考えている」
「こういった社会を実現するのが、私は理想だと考えている」といったことを、お一人お一人お聞きしていくことが重要ではないかと考えています。
繰り返しになりますが、積極的にご支援いただけるかどうかの分かれ目は
「経済社会の理想像、期待する地域の将来像を共有できるかどうか」
だと考えています(これは、昨年までの反省も踏まえて)。
正直なところ、
- 「海外からお越しになる方への情報サービス業」が、地域内での循環型経済の実現とどう関係があるのか
- そうした「地域内に限ったお金の流れ」の良い点とは何なのか
参考図書: NHKの番組(1999年放送、BS特集)を元に書籍化された『エンデの遺言』
ですから、
「台湾にお住まいのこういった顧客ターゲットを対象に、モバイル端末を通じてこうした情報サービスを提供します! 収益化のポイントはここです!」
みたいなこと(事業そのもののアピール)は少々脇に置いておいて、大づかみで良いので「実現したい未来を共有する作業」をとにかく大切にしていきたいと考えています。
もちろん、この「誰とやるのか」という問いには、「この事業の出資者(株主)としてふさわしいのは、どういった方々なのか」という問いも含みます。
今回の事業の目的は「京都市における循環型経済の一翼を担うこと」+「その成果を《京都モデル》として広く発信していくこと」ですから、出資をお願いする相手先として適切なのは
- 現在、京都市にお住まいの方
- (市外に住む方であっても)京都ご出身など、この地にゆかりの深い方
昨年まではこの部分のフォーカスがぼやけていた(単に、旧知の方々にばかり支援をお願いしていた)ので、今年は方針を変えまして、
京都市内での出資者募集、face to faceで理解を広げる活動に絞っていきたいと考えています。
…で、さっそくアパートの大家さんに「どうですか? 新規事業に出資していただけませんか?」と話を持って行ったところ、案の定「ポカーン」とされてしまったのですが…。
これが、ごく普通の話として受け入れられるようになるまで頑張ります。
(「実際に支援をいただけるかどうか」ということよりも、私の取り組んでいる活動が「ごく普通に、かつ真剣に、京都の未来のため、新しい事業をつくろうとしているのだ」と受け取ってもらえることが大事)
「実り多い対話」の1年に
私の個人的な話になりますが、(小学校以来の)学生時代から社会人までを通じて、「ひとりで、どれだけのことを背負えるか」
を常に要求され、それなりにクリアすることに慣れてしまいました。
(これって、極めて日本的なスタイル?)
ですから、新規にチームを作って事業を興すことは、自分にとっては想像以上にハードルの高いことだと感じています。
とはいえ、齢40にしてまったく新しいことにチャレンジできるというのは、非常にありがたいことです。
大学に通っていた頃から馴染みの深い京都市ではありますが、これからは「よそから来たお客さん」という立場ではなく、
「この町の未来を、この町に暮らす人々と一緒に創りあげていく」
…そういう立場で関われることに、今はとてもワクワクしています。
この1年間に繰り広げられるであろう「新しい出会い」「実り多い対話」への期待に胸踊らせつつ、新年のスタートを切りたいと思っています。
本年が皆様にとりましても「未来を創造するための、実り多い対話の年」となりますよう、祈念いたします。
未来につながる1年の始まりを祝して
平成27年1月4日
京都市東山区にて
コーゾー
0 件のコメント:
コメントを投稿