永遠と一日(歳末に寄せて)

2024年12月31日火曜日

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【ほぼ日5年手帳:2020-2024、最後のページに記したこと】

2024年12月31日(火) 天気:くもり、ときどき雨


左京区岩倉の畑へ出向き、三が日にいただくダイコンさん・ニンジンさんを1本ずつ引き抜く。

(プロポーズの言葉)「ぼくのお雑煮になってください。」

10/1の播種から90日あまり(ニンジンは100日ちょっと)、よく育ってくれました。自分の生命を支えてくれる存在に、心から感謝。

畑では時折、強い雨が降る。静かな大晦日、小屋で雨宿りするのも一興です。

雨上がりには見事な虹が。

電線がなければ…

帰宅後、借りていたDVD『永遠と一日』(ギリシア映画、1998年)を視聴。

これまで孤独の世界で、言葉を追い求めてきた詩人(演:ブルーノ・ガンツ)。彼にとって"世界が終わりを告げる、最後の一日"。

孤独な詩人が、最後に応答を求める相手は、いったい誰なのか。

「明日? 明日の時の長さは?」


私が映画の主人公と異なるのは「(旧友でも、今は亡き思い出の人々でもなく、)明日から出会う人々との会話が、新たな世界を構築していく」という事実。

詩人は人生を振り返り「何もかも、未完であること」を嘆いたが、私はむしろ「自己の生涯の時間を超えるであろう、未完のプロジェクトに携わる歓び」を日々、胸に刻みたい。

そんなことを思いながら、今年最後の読書は E.マンズィーニ『日々の政治』(BNN,2020年)

デザインが持つ問題解決力と意味形成力、
それらをいかに育み
文化として根付かせていくか(帯文より)


 「日々の政治」の実践として… すでに、平均気温が危険水域を越えてしまった世界を、新たに作り直さなければ。近くに暮らす人々(+森や川や、生きものたち)と、手を取り合って。

やらなきゃいけないこと、たくさんあるなー。まぁ楽観的に・楽しくやっていきましょう。

そんな感じで、令和6年も終わります。

不器用なりに、がんばって作った注連縄(しめなわ)
材料はすべて、ご近所から

それでは、また来年!

コーゾー

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