お商売って、ナンダ?

2014年4月28日月曜日

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どうやら成り行き上、自分で事業を立ち上げねばならないらしいゾ、と気づいた時から
「金銭のやりとりを伴う評価を、不特定多数のお客さまから日々受け続けるとは、どういうことか」
を考えるようになりました。

お商売人さんって、何をする人のことだっけ?

(「作る」と「売る」とじゃ、大違い)

身近な自営業というと「○○医院の若先生」とか「イソ弁を5年やってから独立した弁護士さん」とか、そういう方であれば私の回りにはけっこういるので、それぞれの”働きかた”も”求められる資質”も、それなりに想像できます。

しかし、
  • 「オフィス街の宅配お弁当屋さん」
  • 「小規模飲食店に特化した、アルコール類の品揃えアドバイザー」
  • 「農産物の生産者と都市部の野菜好きとをマッチングするWebサイトの運営者」
…いまテキトーに頭に浮かんだ、ありそうな事業3つを並べてみましたが、こういったお商売をスタートさせるために身につけなきゃいけないこととか、頭を切り換えなきゃならん部分とかが、起業を目指して勉強を始めた当初にはまったく見当がつきませんでした。

何屋さんになるかも決まってない」というのも今考えたらすごいけど、それ以前の問題…。

逆に、今はなぜこんなに自信を持って準備を進めていけているのだろう?
いったいどこにターニングポイントがあったのカナ?

スパッと一言では言えないのですが、
「お商売、特にサービス業とは、お困りごとを抱えているお客さまに対し、専門知識の提供や、独自に作り上げた流通網・人的ネットワークなどを活用して、速やかにお困りごとの解消を図り、ご納得いただける対価をちょうだいすること」
・・・こうした自分なりの定義が、ある時期からイメージできたからだと思います。

なんだ、お医者さんも弁護士さんも、お弁当屋さんも同じじゃん!みたいな。

たぶん、こことか、こことか、こことか、そういったことを元からイメージできている方々が出入りするスペースに馴染めたことで、自分も同様のイメージが持てるようになったのだろうと感じます。
ほんと、自宅に籠もっていないで良かったー。

※製品づくり系の事業、たとえば工業用バルブの生産とか、新しいレトルト食品の開発とか、そうした事業にはまた異なる哲学が必要だと思いますが、ここでは触れません。僕には独自に作れる製品が(2時間以内の映像作品といったものを除けば)何もないことが初めからわかっていたので、起業を決めてからは「ものづくり哲学」について考えたことがない

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今は、旧知の方々のところを回って「資本金(出資)をお願いできませんか?」とか「こういうスキルやマインドを持っていて、自分で事業を立ち上げてみたい方をご存じないですか?」といったことを尋ねて回っている段階ですが(これが起業準備ってやつです。とにかく地味)、今の時点では「へ? なにそれ?」という感想を漏らされる方が多いようです。世の中に存在しない事業を創造するプロセスって、やはりイメージしにくいのでしょうね。

でも、いずれは私の同年代の方々も「今の職場のままで、いったいいつまで仕事を続けるのだろう? 将来に向けて、どんな準備や心構えをしておいたらいいのかな?」といったことを考えるときが来ると思います。…ほら、10年後くらいには、あなたも考えていそうでしょう?

その時にはぜひ「せっかくならこれまでの仕事人生の集大成として、新しいビジネスを創造してみよう」というような、いい意味での飛躍をしてほしいナーなんて、生意気にも思ったりします。年甲斐もなく(?)アホなことをする仲間を増やしたい。

先ほどリンクを貼ったような「新規事業の立ち上げサポート施設」は、多くの都道府県に設置されています。関西圏に暮らしているとよく分かりますが、自治体や商工団体が中心となって、新規創業を増やす努力をさかんにされています。東京のことはよく知らないのですが、そもそも東京には「起業家のたまり場」がたくさん。

早い段階で、こういった施設の公開セミナーなどに顔を出したり、まさに起業準備をしている方々(つまり私とか)にいろいろと質問してみて、少しずつイメージ作りをしてみるのもいいんじゃないでしょうか。

だって、みずから事業を始めてくれる人が増えないことには、日本の雇用も税収も安定しないんだもの。

「公共の福祉」を維持するためにも、お子さんたち世代の職場を確保するためにも、僕みたいな(いっけん)無謀な人がもっと増えてくれればいいのにナーなんて、そんな夢想をする日々でありました。

それでは、また!

QooQ