Hello, a Small & Closed World

2013年12月30日月曜日

t f B! P L
(2年前の「ねがいごと」… I Love チョーさん。)

2014年から始める予定だった「コーゾーさん、ほんまに準備を進めているのかを誰もが覗けるようにするためのブログ」、試し記事を年内に書き込んでスタートさせてみます。

今回サーバーにWordPressをインストールしたとき、自動で出てくる最初の記事タイトルは、インターネット上での決まり文句「Hello World」でした。記事化するにあたり、タイトルにはちょいと手を加えまして…
 (注記:この投稿は、いちどWordPress上で書き込んだものをBloggerに転載しています)


確かにこのWebサイトは、管理者用ページの右隅にある「公開」ボタンを押した瞬間、全世界のネットワーク・コンピュータに向けて公開されます。しかし当然ながら、日本語を読める人にしか内容は(実質的には)伝わりません。

ですから今は「全世界にお住まいの、日本語ユーザーの皆さん、こんにちは。」というべき状況ですね。このサイトの存在自体、現時点では誰にも知らせてはいないわけですけれど、海外に暮らす友人、たとえばフランス人のJoëlleやドイツ人のTimに「ブログ始めたよ~!」と伝えたってしょうがない。

「土地ごとの差異があることから、インターネットをもってしても無条件には超えられない”情報の壁”は3つ。『言語』と『法』と『通貨』である」…みたいなことを頭の片隅で考えつつ、京都でほそぼそと観光サービスの開発を進めていきたいと考えています。

私自身は観光(Tourism)というものを、これら3つの側面から自分の日常と比較して「へえ、この地域ではこういうものが使われているんだー。意味を持つもの、価値ある行為とされているんだー。」と面白がること・・・という風に考えているためです。

もちろん、風景の美しさとか食事のおいしさとか、純粋に感覚的な、その背後にある体系を取り除いた”快”だけが楽しみ、という方もいらっしゃることは理解した上で。
(でも普通、観光においては「その場に固有のコンテクスト」を、旅人たちは求めるものだと認識しています)

私自身のこれまでの主たるテーマは前二者、すなわち、狭い共同体の中でのみ流通している「言語」と「法(=独自の取り決めや暗黙の慣習)」を通して、その 共同体の背後を流れる運営思想を理解すること…だったので、それらの研究成果(?)を踏まえつつ、来年からは「その土地の通貨体系の中で評価されているモノ、単純に言えば”商品”」も研究対象に加わる感じでしょうか。楽しみです。

共同体の構成員が「これは価値のあるもの・意味を持つもの」という意識を日常的に共有することで成り立っている「貨幣、通貨」という評価の尺度。
これが”意味づけの媒介物”として、同一通貨の共同体内部でどのように機能しているかという点については、経済学者・岩井克人さんの『貨幣論』にくわしいです。言語との類似点については、なるほどという感じ。

年末年始でお時間を持て余している方、というのも実際はそうはいないと思いますが、よろしければ手に取ってみてください。「そう言われてみれば、そうだねー。」というような発見があって面白いと思います(私はそうでした)。

それでは今日はこのへんで。

まだ大海原へ漕ぎ出す前、港の酒場で語られるような退屈な記述が多くなると思いますけれど、思い出したときに覗いてみてくださいませ。それでは~

QooQ